内容が濃厚すぎて

最高の時間を過ごせるような作品で会えてますか?

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前置き

今回はいつもと趣向を変えて、今まで見てきた映画の一部であるが他にはない映画体験をできる作品をPICKして軽く紹介する。他者様のブログであまり扱っていない映画も入れているので、一読の価値あり

今後の人生のヒントとなる作品に出会えることを祈る。

作品

キャストアウェイ

「時間」が殺す、ある男の人生

この映画には二面性がある。墜落事故から難を逃れ無人島で生活を営むサバイバルな側面と、その間すぎている「時間」に焦点を当てた側面。二つの側面が織りなす残酷で切ない描写というのが非常に心に残る作品であった。「時間」の流れについてもう一度考え直すきっかけをくれる作品である。この作品に関しては記事を作ってあるので見てほしい。

 

ブレードランナー 

人間とアンドロイドの境界は?その定義を見つける作品

原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。アンドロイドと人間について描いた作品。

シリーズのような様々なエンディングがある本作だが、鑑賞する際には「ブレードランナー」と「ブレードランナー2049」を見ればよい。さらに世界観につかりたいのなら、それ以外を見ればよい。

この作品はとにかくサイバーパンクな世界観が好きな人間にとってはバイブル的な作品であり、「このジャンルと言ったらこれ」というような文言が返ってくるような作品である。正直に言うと超絶壮麗な退廃的な背景描写、息が詰まるほど重苦しい舞台設定だけで死ぬほどおすすめできる作品である。

しかし他にもおすすめポイントは数多くあって、その一つに様々な見方ができる点が挙げられる。アンドロイド側の視点、人間の視点、アンドロイドを助けたいと思う人間の視点、制作者側の人間の視点など、非常に多角的な見方ができる。

どの視点に肩入れするかでこの作品への視界は変わるし、その作品を見た後の感想も変わる。十人十色に受ける世界観の違いは、見る人それぞれに違う感想を与えるだろう。

だが共通して抱く感情が、アンドロイドと人間の違いはなんだ?ということ

これは今後の地球上の技術の発展により我々が考えなければならない命題となるかもしれない。そう感じさせるようなリアルで重苦しい本作は間違いなく鑑賞するべき作品である。

ブレードランナー 2049 (吹替版)

GAMER

人権侵害の極致、だが我々の生活でも同じことが?

この作品、実はめちゃくちゃマイナーである。私が好きな作品の一つであるが思いのほか知名度がなくて驚いた。この記事で良さを少しでも多くの人に伝えられればよい。

まず、本作は現実世界とリンクする点が多くあることを念頭においてほしい。実在の人間を操れる「ソサエティ」作り出し、世界最大のIT企業を創業した天才エンジニアが、次に繰り出したのが「スレイヤー」という囚人同士を殺し合わせる「ゲーム」であった。

この作品で行われている「ゲーム」の中身はすべて「生身の人間」である。そしてそれを操作している人間がいる。これは非常に恐ろしい事であって、人権の「じ」の字もない非道な商業である。このように一見ありえないような事柄であるが、昨今のSNS事情などを見ていると、画面の向こう側に生身の人間がいる事を忘れ、誹謗中傷や実害を与える違法行為などを行っている場面が度々散見される。それ自体が時に人命や人の財産を脅かす行為であると失念し、SNSの世界に興じている姿は、さながら「GAMER」の世界の住人と同じであり、非常に危険であると考えている。

この世界には「ゲーム」は「ゲーム」だからと割り切れる人が意外と多いのではないかと最近思っている。このようにあくまでSFであるが、完全な与太話ではない今作はゲームの「線引き」や、人権侵害や巨大企業の怖さなんかも味わえる作品となっている。決してダークすぎるわけではないのでチェックしてほしい

もちろん、作中の登場人物は非常に魅力的であり、アクション描写はどれも一級品だ。さらにストーリーもシンプルで分かりやすく、スッキリとする作品であった。だからこそ、その裏に仕込まれたテーマのようなものが見える素晴らしい作品であったため、必ず見るようにしてほしい。

GAMER ゲーマー [Blu-ray]

イノセンス

電脳がもたらす「感じる」ことに対しての違和感、人間の知覚の曖昧さ

押井守監督作品であり、原作の攻殻機動隊の劇場版である今作は人間の「感じる」ことに対しての曖昧さを謳った作品であったと私自身思っている。作中の登場人物の言葉であるが、

「人間の認識能力の曖昧さは、現実の曖昧さをもたらす」

というこの言葉は、作中全体の要約のようにも取れる。実際に本作作中では本当は実在していないのに見える物、触れられるはずがないのに触れる者、脳内だけで生きているもの、と様々な描写があるが、肉体も持たず脳みそも電脳である主人公も同様であり、「感じている」ことはいつも確証がなくとても曖昧である。そしてその存在を確かめるのはそこに存在する「ゴースト(魂)」だけであって、この作品の命題ともなっている。

我々が普段感じているものは本当に「本物」であるのか?我々が感じているのは本当に自分自身の感情かなど、非常にSFチックであるが背筋が凍る内容を扱っている。

正直初見で楽しめるかと言ったら微妙ではあるが、本作を何度も鑑賞するうちにその「曖昧な世界」の歪みのような物に気付くこともできるスルメのような映画だと思う。

非常におすすめなため、間違いなく鑑賞してほしい。「ブレードランナー」にインスピレーションを受けているのもあって、クオリティはピカイチである

イノセンス(レンタル版)

サバイバルファミリー

日本映画で一番好きと言っても過言ではない作品。インフラへの問題提起

この作品は我々が当たり前に使っているインフラがなくなってしまった日本において、一つの家族がどのように生き延びていくのかを描く等身大の物語である。

この作品において脱帽した点の最たるものが「人々と支えって生きていくことを忘れた我々」の存在を知らしめたことである。インフラが便利になっていくにつれて生活は便利になり人と人の繋がりは希薄になっていく。そんな中で突然インフラが全滅したら我々はどうやって生きていけばいいのか?そのHOWTOを聞ける隣人はいるのだろうか?様々な壁にぶつかりそうである。

さらにこの映画は「東日本大震災」を思い出させてくれた。私自身被災しインフラなしの生活を三週間味わったわけだが、情報、食材、暖を取る方法など様々なことで多大な苦労をした。そこで役立ったのが人とのつながりである。情報をくれたり、食材を与えてくれたり、暖を取る場所を用意してくれたり、人との繋がりによって生き延びることができた。

この作品は人と人との繋がりの大事さに気付かせてくれるものであったのは間違いないし、これからの生活においてどう人との繋がりを作るかのヒントにもなっている作品でもあった。

泣けて笑えて学べる日本屈指の映画、そんな作品を見ない手はない。

サバイバルファミリー

ボーダーライン

善悪の境目を考える超大作。善人がいない作品

舞台はアメリカとメキシコ、麻薬カルテルを政府が正式にテロ組織と設定したことから始まる、善悪のボーダーがない戦争を描写した作品である今作は、何が悪で何が善なのかを考えさせてくれる作品である。もちろん麻薬を流通させているメキシカンカルテルは悪党であるのは間違いない。

しかし、この世の規律である法でカルテルのボスを裁けないとしたらどんな方法を使って彼を裁くのか。その答えが「汚い仕事」である。誘拐、殺害、陽動、金融、様々な方法でメキシカンカルテルを追い込み崩壊させる。ここには法というものは介在していなかった。あるのは国家権力を使った明らかな越権行為であり、現実では追及されるべきことである。

だが、実際は誰も追及しなかった。メキシカンカルテルを潰すのは法ではなく武力と知略だと知っていたから。これしか方法がないと知っていたから

このように善と悪のボーダーが崩れて、その境界がなくなった時何を信じて何を大義にすればいいのか、そのような人それぞれの信念のようなものを考えさせてくれるいい作品であった。

内容的に言えば、非常に楽しめる作品であることは間違いない。上記のような考えさせる内容の他に、特に激しい銃撃戦や、軍事描写の拘り登場人物の所属やキャラクターが際立っていて、心が昂る作品となっていた。

本作のポスターに「ベニチオ・デル・トロ」「ジョシュ・ブローリン」が映っているが、この二人がキーパソン 兼 激渋イケおじなので要チェック

ミリオタも一般人も全員が楽しんで考えられる作品であることは私が保証しよう。

ボーダーライン(字幕版)

【まとめ】

今回、いつもの映画感想とは別に私が好きな考えることができる映画についてまとめてみた。皆さんの知っている作品もあれば知らない作品もあるだろう。しかし間違いなく言えるのが上記に挙げた作品はすべて傑作であるという事と、鑑賞した時間が大切な時間になるという事だ。

映画とはただ見るだけではなく、そこから学べるもの考えられるものをすくってかみ砕いていくのも楽しみの一つである。考察大好きの私のような楽しみ方をする人たちが増えることを祈って、終わりとする。

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著・なめこ汁

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