スローガンが持つ強さの秘密

人との繋がりの強さとは?

作品情報

キャスト

  • 監督

ピーター・バーグ

  • 出演者

マーク・ウォルバーグ

ケヴィン・ベーコン

ジョン・グッドマン

J・K・シモンズ

ミシェル・モナハン

  • 登場人物(出演者順)

トミー・サンダース

リチャード・デローリエ

エド・デイヴィス

ジェフ・ピュジリーズ

キャロル・サンダース

あらすじ

2013年4月15日。殺人課の刑事トミー(マーク・ウォルバーグ)は朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。オリンピックの次に歴史の古いこのマラソン大会は、毎年祝日である“愛国者の日”に開催され、117回目を迎えるこの日も50万人の観衆で賑わっていた。次々と走者がゴールし最高潮の盛り上がりの最中、トミーの背後で突如大爆発が起こる。歓声は悲鳴に変わり、煙が立ち込める中に血を流した負傷者たちが折り重なって倒れていた。トミーらボストン警察は事態が飲みこめないまま必死の救護活動にあたる。そして、到着したFBI捜査官リック(ケヴィン・ベーコン)が現場を慎重に観察すると「これはテロだ」と断言した。テロだとFBIに管轄が移る。犯人に対する怒りがふつふつと湧き上がっていたトミーは歯ぎしりをするが、病院を回って負傷者たちの話を丁寧に聞いてまわるのだった。やがて監視カメラに映る不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”が容疑者として浮上する・・。


パトリオット・デイ - 映画特報

なめこ汁の考察感想

ボストンマラソン爆弾テロ事件

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アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで第117回ボストンマラソンの競技中、ゴール付近の観客席はじめ2度爆発があった。事件一連の死亡者は5名で内訳は爆発での死亡者が3人、逃走中の犯人に射殺された警察官が1人、銃撃戦で死亡した犯人が1名である。負傷者は255名となっており、非常に規模が大きく残忍なテロだったことが分かる。

平和の中で起きた爆発。突如として崩れた日常に非常に心を落とした事件であった。

当時の大統領であるオバマは事件直後にFBIを始め、様々な組織を投入し事態の解明に当たる。その中で爆発現場から15区画を立ち入り禁止に半ば「戒厳令」のような状況で捜査当局や軍は犯人を捜索した。異例ともいえる対応だが、9.11以降最大のテロ事件であったため断固とした態度でテロへの対抗力を示した。

官民関係なく事件解決に向かう姿や怪我と向かい合う姿は、「ボストンストロング」という旗印の元、米国人の希望の象徴となり、全土がより強固な絆で結ばれるきっかけにもなった。

「ボストンストロング」から想起される「がんばれ東日本!」

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私はボストンストロングの言葉の元で、全国民が一致団結する姿が「東日本大震災」で被害を受けた我々と非常に酷似していると感じた。人為的か自然災害かの違いはあれど、国として苦難を受けそこから立ち上がる事が出来たのは、このようなスローガンを掲げ皆で共同体として乗り越えたからだと思っている。

スローガンとは言葉であるが、言葉の力とはすごいもので大衆の力を一つへ導くことが可能である。

もちろんこの力は時に悪い方向に働くが、時に人々をいい方向へ導いてくれる

その一部としてスローガンは物事の大小関わらず、我々の目的と共通意識を作り物事をいい方向へ導くために必要なものである。

皆さんも文化祭や学芸会でスローガンを考えたことはあるだろう。集団の大小に関らず様々な集団又は個人の目的意識を作り、物事を良い方向へ導く。成功には団結が必要だが、団結にはスローガンが必要である。

古今東西どんな状況、どんな場所でもスローガンというものは存在し我々を鼓舞し続けてくれいた。

 

「ボストンストロング」「がんばれ!東日本」もその旗印の元、復興へ導く指針となってくれた。そして実際に完全とはいかないものの復興への大きな踏み出しとなった

言葉が与えるパワーはたった数文字だが、何億人もの人々の心を動かすとてつもない力なのだ。

最大の危機が最大の奇跡を生む

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人類は幾度となく自然災害や戦争、テロなど未曾有の災害に襲われてきたが、そのたびに人類は結束し乗り越えてきた。

苦難を乗り越えるのに必要なのは「人間が持つ繋がり」だと思っているが、群像劇になっている本作では様々なつながりを垣間見ることができた

犯人逮捕に向けて、数え切れないぐらいの人や組織が動いてそのつながりの中で最大限の動きをして、迅速に犯人逮捕・射殺を行うことができた。

逮捕後の動きでも「ボストンストロング」の旗印の元、爆弾テロで心身ともに傷ついた人々への支援や応援が数多くあった。

これらはすべて「人間が持つ繋がり」がもたらしたことであり、人種や国境関係なく力を差し伸べたことで事態が良い方向へ進んでいった事例の一つだ

昨今、人と人との繋がりが希薄になりつつある社会だが、このような最大の危機が我々に人と人の繋がりの重要性を再び気付かせてくれるある意味での奇跡を生み出してくれる。

最大の危機が最大の奇跡を生む」この作品のキャッチコピーだが、非常によくできていると感じた。まさにその通りである。

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【おすすめ度】

☆☆☆☆☆☆☆☆

この映画を私は20回以上見ている。

それだけで私がどれだけこの作品を面白いと感じているか分かると思う。非常に緻密な脚本、監督であるピーター・バーグらしい素晴らしいディティール。

この作品において妥協している場所を私は確認する事が出来なかった。

比較的長い上映時間だが、中だるみもなく緊張感を持って捜査行く末を見届けることができる。ピーター・バーグ特有の”エンドロール本人登場”がまぁ、感動する。

彼の作品の多くに”エンドロール本人登場”があるが、どれも私の胸をいっぱいにするし、実話のエビデンスとして話に重さと説得力を生ませる。非常に好きな演出である。

ぜひ見てほしい。

著・なめこ汁

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