『スペンサー/コンフィデンシャル』の評価と期待値を大きく下回った理由を解説

作品情報

キャスト

 

監督ピーター・バーグ
主な出演者

マーク・ウォールバーグ

ウィンストン・デューク

アラン・アーキン

イライザ・シュレシンガー

オースティン・リチャード・ポスト

主な登場人物

スペンサー

ホーク

ヘンリー

シシー・デイヴィス

スクイーブ

 

あらすじ

 

刑務所での5年の服役から出所したスペンサー(マーク・ウォールバーグ)は、頑固者で喧嘩っ早い、粗野な男だが実は正義感溢れる元警察官。ひょんなことなら同居人となったホーク(ウィンストン・デューク)と共に、投獄されるきっかけとなった世間を大混乱に巻き込んだ殺人事件の謎を調査し、隠された真実とその裏にうごめく陰謀を暴き出そうとしますが、汚職警官、麻薬カルテル、その裏に潜む大物政治家らの巨大な悪に気がつき、裏社会の口封じのターゲットになることに。果たして彼らは迫りくる危険に立ち向かい、法の下の正義を貫くことができるのか...!?

  

なめこ汁の評価

 

なめこ汁
5/10点

 

良い点 

クスっと笑えるギャグが非常に多かった印象です。予想外に単調なストーリーをマーク・ウォールバーグの演技でしっかり補っていました

私は彼を「コメディ」「シリアス」関係なく、ギャグシーンを演じるのが世界一上手い俳優だと思っています。今作でもその才能光る演技で、単調な作品をずっと華やかにしてくれています。おそらくマークがいなければこの作品は駄作だったと思いまが、それだけ今回のマークの演技を含め、マークの使い方が非常に秀逸であったという事でしょう。

さすが、長年タッグを組んでいる「Wバーグコンビ」ですね。私個人としてはマーク・ウォールバーグの美味しい使い方を一番熟知しているのは彼なんじゃないかと思っています。また組んで面白い作品を作ってほしいです。

ちなみに、ポストマローンの悪ガキ感は凄かったです。スペンサーの腹にドライバーを刺して「gotcha」と言った時の表情は痺れましたね。

 

悪い点

何もかも普通でした

物語はすべて予想通りに進み予想通りの幕切れで、特に盛り上がるシーンも熱くなるシーンも無く、一定の波長を保ったまま映画は終了しました。

キャラの配役や物語の序盤は非常にワクワクする事が出来ましたが、それ以上のワクワクはこの作品になかったです。

  

なめこ汁の解説

ピーター・バーグは完全にシリアス向け

 

https://bit.ly/3cKRAab

 

今作で私が確信した事はピーター・バーグにとってコメディ色が強い映画製作は似合わないという事でした。

 

理由

  • 実話ベースのシリアスを描くのが上手い

  • 政府や会社組織を描くのが上手い

 

実話ベースのシリアスを描くのが上手い

 

彼が監督を務めた名作『ローン・サバイバー』や『パトリオット・デイ』はフルシリアスで実話をベースに作られています。両作品ともこれ以上にない程、力強く印象深い映画になっています。

実話という重みを巧みにエンタメ化する事で、その映画を観客に自分事化させることが非常に上手いです。そのため鑑賞後放心できるような後味の悪さや、事件に没入した感覚を得られます。

さらに重苦しさの中にギャグや子気味の良さをうまく入れ込み、必要以上に重くなり過ぎない作品が多く、エンタメとして繰り返し見たくなる作品に仕上げています。

それらの映画製作を観ているため、今作が持つ“ギャグを含む面白さ”はとても薄っぺらく、描く世界も狭く見えてしまいました。

決してコメディのギャグやシリアスが悪いと言っているワケではなく、シンプルにピーター・バーグが実話ベースのシリアスにとことん強く、コメディが似合っていないだけなのです。

 

政府や会社組織を描くのが上手い

 

もう一つ、ピーター・バーグ監督の持つの良さが、政府組織や会社組織の内部を描く事が上手いという点です。

上記の2作品を含め『バーニング・オーシャン』『バトルシップ』『キングダム/見えざる敵』『ウィンド・リバー』など何かの内部のディティールを描く事を得意としています。

内部で発生している事、摩擦や対立、思惑で人がどう動くかという細かな心理描写に長けていて、組織の人間を全員主人公にしてしまう手腕を持っています。

それゆえ作品に登場する組織の規模が大きければ大きい程、彼の強みは大きくなって、より面白い作品を製作することが可能です。

今回は私立探偵に焦点を当てた作品という事もあり、あまりその良さが発揮できていませんでした。さらにコメディ調ということもあって、組織の描き方が薄くなっていたのも原因です。(例えばFBIの描写)

コメディである以上どうしようもないのですが、だからこそピーター・バーグにコメディが向いていないんだと思います。

 

次作はもっとシリアスでスリル溢れる作品を製作して欲しいですね

  

最後に

 

なめこ汁
めっちゃ期待してたけどなぁ…
以上、なめこ汁がお届けしました!!

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