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作品情報

 

キャスト

 

監督スコット・Z・バーンズ
主な出演者

アダム・ドライヴァー

アネット・ベニング

マイケル・C・ホール

コリー・ストール

モーラ・ティアニー

主な登場人物

ダニエル・J・ジョーンズ

ダイアン・ファインスタイン

トーマス・イーストマン

サイラス・クリフォード

バーナ・デット

 

あらすじ

 

ダニエル・J・ジョーンズはアメリカ合衆国上院で調査スタッフとして働いていた。そんなある日、ジョーンズはCIAの勾留及び尋問に関するプログラムを調査するチームのリーダーに任命された。各種データを収集・分析した結果、アメリカ同時多発テロ以降、CIAは強化尋問技術と称して容疑者に対して拷問を行ってきたことが判明した。ジョーンズたちが判明した事実を公にしようとしたところ、CIAと大統領府はあらゆる手段を使って妨害を試みてきた。

 

なめこ汁の感想考察

 

拷問の背景

 

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拷問はなぜダメなのか、この映画の根底にも関わる事について話して行きます。

 

まず拷問が必要になった時代背景として、神の意志を聞いて罪人を罰していた「神明裁判」に代わって法の下に罪人を罰する「近代的な裁判」が用いられるようになったことが挙げられます。

 

つまり法の下で平等に裁くためには証拠が必要で、その証拠の一つに「自白」というものがあるが拷問はそれを引き出すための手段として用いられるようになったのです。

 

ちなみに拷問が法律によって完全に禁止になったのは19世紀に入ってからで、それより以前は一部拷問の禁止や対象者を法で定めるなど完全禁止には程遠かったということです。

 

拷問で情報を引き出すことは有効なのか

 

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ここで、裁判の証拠や情報を引き出すために拷問は効果あるのだろうかという疑問にぶち当たります。実は私自身はこの疑問に答えは出せません。そこで一定の効果はあるもののその効果は限定的という回答をします。

 

そもそも拷問は心身や肉体的に苦痛を与え、情報を吐かせるのが主な方法です。

 

この場合、逃げたい一心でウソをつく場合や、そもそも当事者じゃないにも関わらず拘束され拷問されている場合には逃れるためにウソをつくしかありません。さらに拷問は拷問担当者が聞きたい答えが出るまで続けるため、拷問されている側の答えもそれに寄って行ってしまいます。すると情報の信頼性は著しく損ねてしまいます。

 

過去の事例

フランスで貴族の暗殺の容疑で逮捕された男が拷問をされ、情報を吐きました。その情報とは共犯だという男の名前だったため、その男も逮捕後拷問にかけました。しかし結局は無関係だったことが判明、無実の人間を当局が拷問したとして問題になっりました。そのフランスでは拷問が全面禁止になっています。

 

この例だけでなく、拷問で得た情報は正確でないことが多いです。今作のCIAが使用したEITという手法でも得られたものは既知かウソだけでした。

 

しかし拷問が有効であることもまた一つ真理です。。得られる情報の真偽はともかくいち早く情報を引き出すためには拷問をして心理的肉体的に追い込むのが最も楽です。信頼関係を築くことも一つの手としてありますが、それよりもなによりも簡単で手っ取り早いこの手法が広く使われてきたことは頷けます。

 

私は、拷問はあくまで正確な情報を引き出すというよりは素早く情報を引き出すことに特化した方法だと考えています。

 

なんで拷問はだめなの?

 

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では、情報を引き出す一つの有効手段である拷問はなぜだめなのかについて話します。答えは単純で「倫理的にいけない事で、それを危惧した先人たちが法律を定めたから」です。

 

当たり前ですが拷問を人間がやっていいわけがありません。

 

罪を犯した者に拷問をすることは卑劣に卑劣で立ち向かうことであり、テロの容疑者を拷問するならそれは"やつら"と我々の境界線を甘くする行為だと思います。

 

国を守るため家族を守るためと正当化しても、結局やっていることは倫理観念から大きく外れた事です。人間が人間を傷つけることは究極的には無くさなければならないと思っていて、それが拷問であれば余計にです。

 

たしかに、9.11のように本土を攻撃され義憤に駆られるのも十分に理解できます。ですがそれを正す中で容疑者を拷問するのは9.11の実行者と何も変わらないと私は考える。

 

アルカイダの実行犯は彼らの大義のためにアメリカへ攻撃しました。彼らに法律は通じませんが、我々は法の元で生きています。大義のために法を破る者を倒すために法を破ることはその根底を覆すわけで、法のコントロールを離れた先に見えているのは破滅である。

 

我々の先人たちが破滅を繰り返し築いた「法」を守り、秩序を持って悪を討つのが現代社会です。復讐の超えてはいけないラインは確かに存在すると考える。それが可視化されたものの一つが「法」だ。

 

我々は文明人として人間として拷問をしてはなりません。

 

最後に

なめこ汁
映画を見たけど…とにかく戦う男はかっこいい!

 

 

以上、なめこ汁がお届けしました!

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